トイレリフォームを検討するとき、よく比較されるのがTOTOとLIXILです。
「どちらがおすすめですか?」と聞かれることも多いのですが、どちらかが一方的に優れているわけではありません。
実際に商品を見比べてみると、細かな形状や構造に違いがあり、そこからは、それぞれのメーカーが何を大切にしてトイレを設計しているのかが見えてきます。
今回は、タンク付きトイレのTOTO「ピュアレストQR」とLIXIL「アメージュ」を中心に、リフォーム前に知っておきたい5つの違いをご紹介します。
座ったときの姿勢が違う
まず違うのが、便座に座ったときの姿勢です。
TOTOは、座ったときにやや前かがみになるように考えられた設計。
一方、LIXILは上半身が比較的垂直に近い姿勢になるよう考えられています。
カタログの数字だけでは分かりにくい部分ですが、毎日使うトイレだからこそ、座ったときの感覚は意外と大切です。
体格や好みによっても感じ方が違うため、可能であればショールームなどで実際に座り比べてみるのもおすすめです。

▲TOTO

▲LIXIL
便器と便座の大きさにも違いがある
横から見ると、TOTOは便器と便座に一体感があり、すっきりと見えるように設計されています。
一方、LIXILは便器よりも便座を少し大きくしています。
これは、座ったときに太ももや素足が陶器部分に触れにくくするための工夫です。
見た目の一体感を重視するTOTOと、肌が便器に触れにくいことを考えたLIXIL。
同じトイレでも、何を快適と考えるのかによって設計に違いが表れています。

▲TOTO

▲LIXIL
おしり洗浄とビデ洗浄のノズルが違う
温水洗浄便座のノズルにも、それぞれ特徴があります。
TOTOは、おしり洗浄とビデ洗浄を同じノズルで行う方式です。
一方、LIXILはおしり洗浄用とビデ洗浄用を分けた2本のノズルを採用しています。また、ノズルの先端部分を交換できるのも特徴です。
衛生面を気にされる方にとっては、用途ごとにノズルが分かれていることや、先端を交換できることがLIXILを選ぶポイントのひとつになるでしょう。
※温水洗浄便座は、組み合わせる商品によって仕様が異なる場合があります。

▲TOTO

▲LIXIL
便座の奥側の形にも理由がある
便座を上から見ると、奥側の形状にも違いがあります。
TOTOは便器の形状に合わせたデザインになっているのに対し、LIXILは奥側が比較的まっすぐになっています。
ここにも「汚れの見え方」に対する考え方の違いがあります。
TOTOは便器内の状態を確認しやすい形状。
一方、LIXILは便の飛び散りなどがなるべく視界に入りにくくなるよう考えられています。
「見えることで確認しやすくする」のか、「できるだけ見えにくくする」のか。
好みが分かれるポイントですが、こうした細かな違いもトイレ選びの参考になります。

▲LIXIL

▲TOTO
便器の裏側にも違いがある
最後は、普段あまり見ることのない便器の裏側です。
今回比較しているTOTO「ピュアレストQR」とLIXIL「アメージュ」では、後方の形状にも違いがあります。
TOTO「ピュアレストQR」は便器後方に開口部があるのに対し、
LIXIL「アメージュ」は後方がふさがれた形状です。
これは排水方式への対応方法の違いによるものです。
TOTOは床排水・床上排水への対応を考えた設計で、施工店側からすると商品を在庫しやすいというメリットがあります。
一方、LIXILは床排水用と床上排水用で便器を分けているため、後方に開口部がありません。
そのため、ホコリなどが入り込みにくく、便器の裏側を掃除しやすいというメリットがあります。
施工や在庫面での合理性を持たせたTOTOと、清掃性にも配慮したLIXIL。
普段は見えないところにも、それぞれの設計思想が表れています。

▲TOTO

▲LIXIL
「どちらが優れている」ではなく、自分に合ったトイレを
TOTO「ピュアレストQR」とLIXIL「アメージュ」を比べてみると、見た目だけでは分からないさまざまな違いがあります。
一体感のあるデザイン、座ったときの感覚、肌への触れにくさ、ノズルの構造、汚れの見え方、掃除のしやすさ。
一つひとつは小さな違いですが、トイレは毎日、そして長く使う設備です。
大切なのは、「TOTOとLIXILのどちらが上か」ではなく、自分や家族が何を大切にするかを考えて選ぶこと。
トイレリフォームをご検討の際は、価格や節水性能だけでなく、こうした設計の違いにも注目してみてください。
ヒシダデンキでは、それぞれのメーカーや商品の特徴をご説明しながら、お客様の使い方やご希望に合ったトイレ選びをお手伝いしています。
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