暑さと電気代から考える、10年以上のエアコン見直し時期
「エアコンは壊れてから買い替えればいい」そう思っている方は多いのではないでしょうか。
もちろん、まだ動いているエアコンを無理に買い替える必要はありません。
しかし、設置から10年以上が経っている場合、実は本体は動いていても、電気代や故障リスクの面で損をしている可能性があります。
特に近年は、夏の暑さが厳しくなり、エアコンを使う時間も長くなりやすくなっています。
昔と同じ感覚で「まだ使えるから大丈夫」と考えていると、知らないうちに光熱費の負担が増えているかもしれません。
今回は、10年以上お使いのエアコンを見直した方がよい理由についてご紹介します。
昔より、エアコンを使いたくなる日が増えています

ここ数年、「昔より夏が暑くなった」「夜も寝苦しい日が増えた」と感じる方も多いのではないでしょうか。
実際に、気象庁の神戸観測地点のデータを見ると、1990年と2024年では、暑い日や寝苦しい夜の日数が大きく変わっています。
| 神戸市の暑さの変化 | 1990年 | 2024年 | 増加した日数 |
|---|---|---|---|
| 日平均気温25℃以上の日 | 79日 | 101日 | +22日 |
| 最低気温25℃以上の日 | 33日 | 77日 | +44日 |
| 最高気温30℃以上の真夏日 | 68日 | 84日 | +16日 |
| 最高気温35℃以上の猛暑日 | 5日 | 19日 | +14日 |
出典:気象庁「過去の気象データ検索」神戸 年ごとの値・詳細(気温・蒸気圧・湿度)
気象庁の神戸観測地点では、『1990年』に日平均気温25℃以上の日が79日、最低気温25℃以上の日が33日、最高気温30℃以上の日が68日、最高気温35℃以上の日が5日でした。
『2024年』にはそれぞれ101日、77日、84日、19日となっています。
特に、最低気温25℃以上の日が33日から77日へ増えている点は注目したいところです。
これは、夜になっても気温が下がりにくく、寝室でもエアコンを使う機会が増えやすくなっていることを示しています。また、最高気温30℃以上の真夏日や、35℃以上の猛暑日も増えており、日中の冷房使用も長くなりやすい状況です。
暑い日や、夜になっても気温が下がりにくい日が増えると、リビングだけでなく寝室でもエアコンを使う時間が長くなります。
そのため、10年以上前のエアコンを使い続けている場合、省エネ性能の差が以前よりも電気代に表れやすくなっています。
エアコンの買い替えが多いのは、設置から13〜14年目
当店でも、エアコンのご相談が増えるのは、設置から13〜14年ほど経った頃です。
この時期になると、
✅冷えが悪くなってきた
✅音が大きくなった
✅リモコンの反応が悪い
✅修理するか、買い替えるか迷っている
✅急に止まらないか心配
といったご相談が増えてきます。

エアコンは、夏の冷房だけでなく、冬の暖房にも使われる家電です。
毎年くり返し使用するため、長年使っていると部品の劣化や効率の低下が少しずつ進みます。
完全に壊れていなくても、以前より多くの電気を使って同じ部屋を冷やしている、ということもあります。
10年以上経つと、修理できない場合もあります
エアコンは故障しても、必ず修理できるとは限りません。
メーカーでは、製品の機能を維持するために必要な「補修用性能部品」を一定期間保有しています。
家庭用エアコンの場合、多くのメーカーでは、製造打ち切り後の部品保有期間をおよそ10年としています。
資源エネルギー庁も、メーカーごとに製造完了後の部品保有期間、約10年間が設定されており、その期間は修理可能であることが一般的だと案内しています。
また、日立やダイキンも、エアコンの補修用性能部品の保有期間を製造打ち切り後10年と案内しています。

そのため、設置から10年以上経ったエアコンでは、故障したときに必要な部品がすでに手に入らず、修理できない場合があります。
特に真夏に故障してしまうと、修理できるかどうかを確認している間にも暑さが続きます。
さらに、買い替えが必要になった場合でも、夏場は工事が混み合い、すぐに取り替えできないこともあります。
「まだ動いているから大丈夫」と思っていても、年数が経っているエアコンは、故障したときの選択肢が少なくなっている可能性があります。
だからこそ、10年以上お使いのエアコンは、壊れてから慌てるのではなく、余裕のある時期に一度見直しておくことをおすすめします。
「壊れていないから使い続ける」が、かえって損になることも
エアコンは、古くなるほど省エネ性能の差が出やすい家電です。
10年以上前のエアコンと現在の省エネタイプを比べると、年間の電気代に差が出る場合があります。
特に、リビングや寝室など、使用時間が長い部屋ほど、その差は大きくなりやすくなります。
以前は夏の昼間だけ使っていたエアコンも、最近では夕方以降や夜間にも使う機会が増えています。
使用時間が長くなればなるほど、省エネ性能の違いが電気代に表れやすくなります。
つまり、エアコンは「買う時の価格」だけでなく、使っている間の電気代まで含めて考える家電なのです。
「まだ壊れていないから使い続ける」ことが、必ずしも一番経済的とは限りません。

電気代の差は「しんきゅうさん」で確認できます
「でも、本当に買い替えた方が得なの?」
そう思われる方におすすめなのが、環境省の省エネ製品買換ナビゲーション 『しんきゅうさん』 です。
しんきゅうさんでは、今お使いのエアコンと新しいエアコンを比較し、年間の電気代や消費電力量の目安を確認できます。
購入年や冷房能力、メーカー、型番などを入力することで、買い替えた場合の電気代の違いを確認できます。
型番が分からない場合でも、おおよその条件で比較できる場合があります。
「まだ使えるから買い替えない」と決める前に、一度、年間の電気代の差を見てみると判断しやすくなります。
子供部屋用 新旧比較例


リビング用比較 新旧比較例


10年以上使っているエアコンを見直した方がよい理由
10年以上お使いのエアコンを見直した方がよい理由は、大きく分けて5つあります。
1. 電気代が高くなっている可能性がある
古いエアコンは、現在の機種に比べて消費電力量が多い場合があります。
特に使用時間が長い部屋では、年間の光熱費に差が出やすくなります。
2. 夏の使用時間が長くなりやすくなっている
近年は暑さが厳しく、昼だけでなく夜間もエアコンを使う日が増えています。
神戸市の気象データを見ても、最高気温30℃以上の真夏日や、最低気温25℃以上の日が増えています。
使用時間が長くなるほど、省エネ性能の差は家計に影響しやすくなります。

3. 故障時にすぐ修理できないことがある
10年以上経つと、メーカーに修理部品が残っていない場合があります。
修理したくても部品がなく、結果的に買い替えになることもあります。
4. 真夏に故障すると交換まで時間がかかることがある
夏場はエアコン工事が混み合いやすい時期です。
故障してから買い替えようと思っても、すぐに工事ができない場合があります。
暑さが厳しい時期にエアコンが使えないと、生活への負担も大きくなります。
5. 快適性も向上している
最近のエアコンは、省エネ性能だけでなく、温度ムラの少なさ、除湿、内部クリーン機能なども進化しています。
特にリビングや寝室では、電気代だけでなく、快適さの違いも感じやすいポイントです。
すべてのエアコンを買い替える必要はありません
ただし、10年以上経っているからといって、すべてのエアコンをすぐに買い替える必要はありません。
たとえば、客間やあまり使わない部屋のエアコンであれば、電気代の差は小さいかもしれません。
一方で、リビングや寝室など、毎日長時間使う部屋のエアコンは、買い替えによる効果が出やすい場所です。
大切なのは、年数・使用時間・設置場所・電気代・故障リスクを合わせて考えることです。

「この部屋はよく使うから早めに見直す」
「この部屋はあまり使わないから、もう少し様子を見る」
このように、お部屋ごとに考えることが大切です。
こんな方は、買い替えを検討してみてください
次のような場合は、一度エアコンの見直しをおすすめします。
- 設置から10年以上経っている
- リビングや寝室で長時間使っている
- 夏や冬の電気代が気になる
- 以前より冷えにくい、暖まりにくい
- 運転音が大きくなってきた
- リモコンの反応が悪くなってきた
- 真夏に故障すると困る
- 修理するか買い替えるか迷っている
- 買い替えた場合の電気代の目安を知りたい

ひとつでも当てはまる場合は、壊れてからではなく、早めに確認しておくと安心です。
エアコンは「壊れてから」ではなく「損をしないうちに」見直す時代へ
エアコンは、壊れていなければ使い続けられる家電です。
しかし、10年以上経っている場合は、電気代や故障リスク、修理部品の有無も含めて考えることが大切です。
特に最近は、夏の暑さが厳しくなり、エアコンの使用時間も長くなりやすくなっています。
昔より長く使うようになった分、省エネ性能の差も電気代に表れやすくなっています。
「まだ使えるから大丈夫」ではなく
「このまま使い続ける方が本当に得なのか?」という視点で
一度見直してみませんか。
当店では、お使いのエアコンの年式や設置状況、使用時間をお聞きしながら、買い替えた方がよいか、もう少し使ってもよいかを一緒に確認いたします。
エアコンの買い替えで迷われている方は、お気軽にご相談ください。
