12月に入り、本格的な寒さが到来する時期になりました。
給湯器の凍結、浴室の温度差、窓の結露、エアコンの乾燥……。
冬の住まいには、ちょっとした“困りごと”が増える季節でもあります。
そこで今回は、地域のお客さまから寄せられるご相談をもとに、冬を快適に過ごすための７つの知恵をまとめました。年末年始を安心して迎えるためにも、できるところから取り入れてみてくださいね。
給湯器・配管の凍結を防ぐ「正しい」対策
深夜〜早朝の冷え込みは給湯器や配管が最も凍りやすい時間帯です。外の配管にタオルを巻くのはNG。
凍って配管を傷めることがあります。
おすすめは、市販の保温チューブや凍結防止カバーなど、屋外用の保温材。
当社施工ではメーカー指定の保温材を使用していますが、古い給湯器で配管が露出している場合は、ご家庭で巻くだけでも凍結予防に効果があります。
冷え込みが特に強い日は、給湯栓を少し開けて水を動かしておくのも
有効です。
もし凍結してしまったら、
✅給湯器の電源は切らない
✅熱湯をかけない
自然解凍を待つのが最も安全です。
浴室・脱衣所でヒートショックを防ぐ、家族思いのひと工夫
リビングと浴室・脱衣所の温度差は、冬の大きなリスクのひとつ。
特にご高齢のご家族がいる場合は注意が必要です。
✅入浴前に、シャワーを数分お湯で出す
✅お湯はりのフタを少し開けて浴室を温める
といった簡単な工夫でも、温度差をやわらげることができます。
さらに、家族が在宅の時間に入る、前後に声をかけるなど、生活面のひと手間も安心につながります。
エアコン暖房をもっと暖かく、もっとラクに使うコツ
冬の暖房は、「足元が寒い」「乾燥がつらい」といった声が多いもの。
暖房運転時は、風向きを“やや下向き”にするのがポイント。
暖かい空気が床付近まで届きやすくなります。
あわせて
✅サーキュレーターで空気を循環
✅加湿器はエアコンの対角線上（窓際は避ける）
など、部屋の環境を整えることで、体感温度がぐっと上がります。
フィルター掃除（月1回）やシーズン前後の送風運転も、故障予防に効果的です。
キッチンでできる“ながら温活”とちょこっと節約
冬は煮込み料理やスープが増える季節。
そこで、毎日の料理でできる“無理のない節約術”をまとめました。
✅保温調理鍋を活用し、余熱でじっくり煮込む
✅IHもガスも、煮込みの最後は「火を止めても温度が保ちやすい」
✅手洗い時はぬるめのお湯とゴム手袋で、手荒れ予防＆省エネ
✅食器洗いは、シンクや洗い桶にお湯をためて洗い・すすぎをまとめて行う“ため洗い”にすることで、ガス代・水道代の両方を節約
冬のキッチンはエネルギーを使う場所でもありますが、ちょっとした工夫で、光熱費も手間もラクになるんです。
結露・カビを防ぐ「ちょい開け換気」
冬は結露が気になる季節。湿気をためない習慣が大切です。
✅1日のどこかで、5分全開換気（朝・寝る前・帰宅後など、タイミングは自由）
✅入浴後は換気扇を30分
基本は扉を閉めて換気。住まいの換気システムによっては調整が必要な場合も。
✅加湿器は窓際に置かない
✅室内干しは窓辺を避け、換気扇・除湿機と併用
また、サッシの乾拭きや水滴のふき取りだけでも、カビの発生を抑えられます。
冬こそ見直したい、冷蔵庫・冷凍庫の使い方
外気温が低い冬は、冷蔵庫の設定温度を弱めにしても十分冷えることが多い季節です。
✅扉の開閉回数を減らす
✅年末の買い出し前に庫内を整理
✅詰め込みすぎない
というだけでも電気代節約につながります。
冷凍庫には、保冷剤や凍らせたペットボトルを常備しておくと、もしもの停電時も安心です。
年末前に済ませたい「家電・設備のちょこっと点検」
冬は、給湯器・エアコン・換気扇などが一年で最もフル稼働する時期。
さらに年末年始はメーカーや業者もお休みに入るため、故障すると困りやすいタイミングです。
そこで、早めの点検がおすすめです。
✅エアコンがしっかり暖まるか
✅給湯器のリモコンにエラー表示が出ていないか
✅換気扇が変な音を出していないか
小さな違和感のうちに気づくことで、トラブルを未然に防げます。
「年末だからこそ、今チェックしておく」これが冬を安心して迎えるポイントです。
冬は少しの工夫で、住まいがぐっと快適になります。
給湯器、エアコン、水まわり、冷蔵庫……どれも毎日の暮らしを支える大切な設備です。
「この使い方で大丈夫かな？」「うちの場合はどれをすればいい？」
そんな小さな疑問でも、どうぞお気軽にお声かけください。
地域のお店として、皆さまのご家庭に合った“ちょうどいい冬支度”を一緒に考えさせていただきます。
どうぞこの冬も、あたたかく、安心のある毎日をお過ごしください。
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